2011-12-25

彼岸の彼方 『クローンは故郷をめざす』

以前、放送があることに喜んだ、(笑)及川ミッチー主演作



『クローンは故郷をめざす』



を、観ました。



確かに、おっきなところでは、上映しないはなあ~と思うような佳作です。(褒めことば。(笑))



【あらすじ】



舞台はクローン技術が飛躍的に進歩した近未来。



高原耕平(及川光博)は、宇宙ステーションの建設作業中に事故に遭い命を落とす。



彼は亡くなる直前に合法クローン・プロジェクトに登録しており、妻の時枝(永作博美)は



彼の再生に戸惑いを見せるが、科学者・影山(嶋田久作)たちの手によって半ば強引に



耕平の身体は再生された。



ところが、技術的失敗により、彼の少年時代の記憶のままで蘇ってしまい、耕平が



子供の頃、自分を助けようとして川で溺れ死んだ双子の弟の記憶が繰り返される。



再生後の困惑の中、自らの死体を目の当たりにしたクローンの耕平は、それを弟と錯覚、



母親の元へ届けようと死体を背負い、耕平は故郷を求めて歩き出すのだった。



だが、再生失敗の事実を封印するため、彼には影山たちの手によって緩やかな安楽死の



投薬が済まされていた……。



影山はクローン再生を成功させるため、かつて違法な再生を行った科学者・勅使河原



(品川徹)の力を借り、技術的障害を乗り越えることに成功。



二度目のクローン再生を行い、完全な成功例として耕平は再度蘇る。



世界初のクローン人間として世間の注目を浴びると同時に、それを認めない宗教団体や



嫌悪感を示す世論の抗議の的となる耕平。



様々な葛藤の中で悩みながら、彼はかつて失敗作として葬られた自分の存在を知り、



行方不明のままになっていたその自らの前身の足跡を追って行く。



今では廃墟となった田舎の家、かつて家族で暮らした故郷に辿り着いた耕平は、



そこに前身の死体を発見する。



今の自分を生み出すために捨て石となった者への哀惜と後悔が、双子の弟の想いと



重なり、耕平は深い悲しみに打ちのめされる。そして彼は再び、歩き始めるのだ……。    



 



などと、ありましたが、大好きな派手目の(笑)SFXはありません。



全編、静かな映像のみ。ヴェンダースっぽい。



双子の弟が子供の時に事故で亡くなり、残った兄は、母からの



「お母さんより先に死んではだめよ。」



という呪縛から、悩んだ挙句のクローン再生の申し出を受けたように思えます。



ところで、ここには大命題がー。



クローンはオリジナルの魂を宿すものなのか?



記憶はバックアップできても、科学で霊魂の解明まではできていないがための



今回のお話しなのです。



テーマはいろいろあると思うし、観客の観点により、感想が様々だと思います。



もんのすんごく静か、淡々としていますが、死出の旅も思わせる延々と続く



耕平の故郷へと続く田舎道。



セリフはほとんどありません。



映像と音で見せるので、解釈さまざまな印象です。



オリジナル、クローン1、クローン2、を微妙に演じ分けている、ミッチーは



やはりうまいなあ~。



『日本沈没』や『キャシャーン』の俳優・及川光博のうまさを感じます。



あと、名脇役の品川徹さんが、違法なクローン再生をした科学者として、出ています。



渋いっ。



魂の問題に触れた科学者。再生したかった死者の魂は側にいるのですが、生者は



それに気づかない。



時折垣間見える、共鳴を感じるばかり。



風の音は共鳴と重なり、吹いています。



見終えた後、不思議な感じを残す映画でした。

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プロフィール

天ト占と臣

Author:天ト占と臣
師匠こと物忌み(巫女)の天ト占(あうら)と弟子で審神者(さにわ)の臣(をみ)です。
神さまからのご紹介や本館ブログを読んで来られた全国の皆さまのさまざまなご相談にのったり、ご依頼からお祓い等の神事をしておりますが、ここではそれをしていない時の天卜占と臣の普通の日常。主に好きな食べ物や本にドラマや映画についてを綴っていますが、やはり神さまからのお話になっているようです(~_~;)

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